管理人ブログVol.23「秋の国際大会ラッシュ!女子W杯&愛知・名古屋アジア競技大会の見どころ」

前回のVol.20では、YMCA伝来から100年を超える日本バスケットボールの歴史と、女子日本代表の躍進を振り返りました。あれから間もなく、その歴史の続きとなる大型国際大会が、この秋一気に押し寄せてきます。

2026年9月、女子日本代表はドイツ・ベルリンで開催される「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026」に出場。ほぼ同時期には、男女ともに自国開催の「愛知・名古屋アジア競技大会」が開幕します。さらに男子代表は、新体制のもとFIBAワールドカップ2027アジア予選で好調を維持中。バラエティ番組でおなじみの満島真之介さんのバスケ愛にも触れながら、この「秋の国際大会ラッシュ」の見どころをNotebookLM(nlm CLI)でのリサーチをもとにまとめてみました。

FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026(ドイツ・ベルリン)

大会期間は2026年9月4日(金)〜13日(日)、会場はベルリンアリーナとマックス・シュメリング・ハレ。世界トップクラス16カ国が集結し、10日間にわたって世界一の座を争います。

FIBAランキング10位の日本代表は、スペイン(6位)、開催国ドイツ(11位)、マリ(18位)と同じグループA。実力・体格・経験のいずれも侮れない相手が揃い、通称”死のグループ”とも呼ばれています。日本の初戦は9月4日18:30〜のマリ戦(ゴールデンタイムでの開幕)、続いて9月5日25:00〜ドイツ戦、9月7日24:50〜スペイン戦という日程です。

注目したいのが、今シーズンWNBAのラスベガス・エースズでプレーする山本麻衣選手。日本の”絶対的エース”として得点力とゲームメイクの両面で鍵を握ります。東京2020オリンピック銀メダルの立役者、町田瑠唯選手による”町田マジック”の再現にも期待がかかるほか、8月の強化試合で活躍し、2026年WNBAドラフトでゴールデンステイト・バルキリーズから全体38位指名を受けた田中こころ選手(萩原美樹子選手以来28年ぶり、日本人としては史上2人目のWNBAドラフト指名)にも注目です。

コーリー・ゲインズHC率いるチームの目標は「ベスト8進出以上」。1975年の準優勝以降、1979年の6位を最後に決勝トーナメント進出から遠ざかっており、悲願の突破を目指します。予選トーナメントでは一時3連敗を喫し窮地に立たされましたが、格上カナダ相手に66-62の劇的勝利。試合前、コーチ陣と選手が感情をぶつけ合った”生きるか死ぬか”のミーティングを経てチームの結束が深まったといいます。また、2030年の女子ワールドカップは東京開催が決定しており、今大会は次のホスト国としての存在感を示す重要な一戦にもなります。

第20回アジア競技大会(愛知・名古屋)——自国開催で悲願の金メダルへ

大会全体は2026年9月19日(土)〜10月4日(日)に愛知県名古屋市で開催。バスケットボール(5人制)は男子が9月10日〜20日、女子が9月17日〜26日の日程で、2025年7月に開業した新アリーナ「愛知国際アリーナ(IGアリーナ、収容約1万7千人)」が舞台です。3×3(3人制)は9月21日〜25日、金城ふ頭駅前の特設コートで行われます。

2026年秋の女子バスケットボールワールドカップと愛知・名古屋アジア競技大会を比較したインフォグラフィック。開催期間・会場・対戦グループ・見どころをまとめた図解

女子日本代表はグループBで、ホンコン・チャイナ、カザフスタン、フィリピンと対戦(9/17、9/20、9/22)。準々決勝は9/24、準決勝9/25、決勝・3位決定戦は9/26に組まれています。大神雄子HCが率いるチームは、平均年齢23.8歳(最年長27歳の赤木里帆選手、最年少20歳の白石弥桜選手)という若手中心のフレッシュな編成。「40分間攻め続ける激しいディフェンスと高速トランジション」を掲げ、前回2023年杭州大会の決勝で中国にわずか2点差で敗れた雪辱を、自国開催の舞台で果たすことを目指します。

好材料もあります。このメンバーで臨んだ前哨戦「第45回ウィリアム・ジョーンズカップ」(8月25日〜30日、チャイニーズ・タイペイ)では、レバノンを108-58、中華藍(チャイニーズ・タイペイの若手選抜)との決勝を75-66で下し、見事全勝優勝。アジア大会本番に向けて最高の形で弾みをつけています。なお男子代表はグループAで韓国、サウジアラビア、インドネシアと対戦します。

男子代表「桶谷ジャパン」、アジア予選で見せた強さ

男子代表は現在、FIBAワールドカップ2027アジア地区予選を戦っています。2026年2月、トム・ホーバス前HCの後任として、琉球ゴールデンキングスを率いてきた桶谷大氏が新HCに就任。ホーバス前HCが築いた「3ポイントシュート」と「速いトランジション」を継承しつつ、新たに「ペイントアタック(積極的にリング下へ攻め込むこと)」の強化を打ち出しています。

その成果は結果にも表れています。8月27日、アウェーのサウジアラビア戦で106-78の快勝(八村塁選手29得点)。続く8月31日のホーム・カタール戦(東京・TOYOTA ARENA TOKYO、観客9,153人)では123-70の圧勝を収めました。

男子日本代表がカタール代表に123対70で圧勝した試合のスタッツをまとめたインフォグラフィック。八村塁選手の30得点、河村勇輝選手の10アシストなどを紹介

カタール戦では、八村塁選手が9/15(3P6/8)で30得点、6リバウンド、4アシスト、3スティール、3ブロックとゲームハイの大活躍。河村勇輝選手は18分の出場で10アシストを記録し、チームの攻撃を巧みにコントロールしました。直前のサウジアラビア戦を欠場していた渡邊雄太選手も復帰戦で12得点をマーク。馬場雄大選手はアグレッシブなディフェンスから速攻の起点となり、ベンチから出場した富永啓生選手も23得点・4アシストと躍動。ホーキンソン選手の16得点・8リバウンドも光り、出場した12名全員が得点するという、まさにチーム総力戦での圧勝でした。日本はこれでグループF(中国・レバノン・韓国・サウジアラビア・カタール)で勝ち点14に伸ばしています。

なお、長く代表を牽引してきた富樫勇樹選手は、この試合では3ガード体制(齋藤拓実選手・河村選手・佐々木隆成選手)のためロスターから外れました。「シンプルにコート上のプレーを評価されない限りは意味がない」と語り、次のチャンスに向けて前を向いています。桶谷HCは「八村と河村、彼ら二人の存在(グラビティ)がフロアを広げ、他の選手を自由に動かしてくれている」と手応えを語っており、次戦は11月にアウェーでレバノン・カタール戦を予定。ワールドカップ、そしてその先の2028年ロサンゼルス五輪へ向けて視線を上げています。

満島真之介さんに聞く、止まらないバスケ愛

こうした国際大会の盛り上がりを語るうえで欠かせないのが、俳優の満島真之介さんです。沖縄出身で、両親ともにバスケットボール指導者という”バスケ一家”に育ち、「体育館で育ったようなもの」と語るほどの生粋のバスケ小僧。そんな満島さんがテレビでバスケ解説をするようになったのは、2021年末、とんねるずの石橋貴明さんから「バスケをやってみないか?」と声をかけられ、特番『夢対決とんねるずのスポーツ王は俺だ!!』に出演したのがきっかけでした。その様子をテレビ朝日のスタッフが偶然目にとめ、2023年のFIBAワールドカップ期間中、情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』での本格解説が実現します。

満島さんの解説は、初心者にも伝わる絶妙なたとえで話題になりました。「残り7分で15点差」という僅差の展開を「野球でいう9回5点差くらい、満塁ホームランでも届かないレベル」と説明し、共演していた長嶋一茂さんも思わず絶句。逆転勝ちの理由を「相手はベテランが多く後半に体力が落ち、ディフェンスの距離感が10センチ、15センチ空く。それがシュートを打てる距離になる」と的確に言語化する場面もあり、コメンテーターの玉川徹氏が「俳優さんですよね?」と何度も確認したというエピソードも残っています。

「自分の中でバスケは衣食住と同じくらいの存在。衣・食・住の間にもう一つ『バ』があるくらい」という名言も飛び出すほどの熱量です。左利きの満島さんは、2022年の『アメトーーク!』”NBA大好き芸人”では、殿堂入りレジェンドのマヌ・ジノビリへの憧れからユーロステップをスタジオで実演。同じ左利きのジェームズ・ハーデン選手をイチオシに挙げるなど、こだわりも人一倍です。ネット上では「解説を本職にしても食っていける」「YouTubeでもいいからバスケ番組をやってほしい」との声が相次ぐ人気ぶりで、満島さん自身も「バスケを知らない人も巻き込んでいくのが今のBリーグが目指す形につながる」と、日本バスケ界と一般層をつなぐ”架け橋”でありたいと語っています。今回の国際大会ラッシュでも、どこかで満島さんの解説を見られる日が来るかもしれません。

おわりに

女子はドイツで世界と戦い、男女ともに自国開催のアジア競技大会で頂点を目指す——2026年の秋は、まさに日本バスケットボール界にとって特別なシーズンになりそうです。男子代表もアジア予選で好調を維持しており、最高の状態でこのラッシュを迎えられそうです。テレビや配信で応援しながら、満島真之介さんのような熱い解説にも注目してみてはいかがでしょうか。

BasketBaseでも今後、各大会の結果や選手たちの活躍をお伝えしていく予定です。次回のVol.24もお楽しみに。

取材協力・参考:日本バスケットボール協会(JBA)公式サイト、FIBA公式サイト「Fast, fearless, ready: Japan embrace group of tough challenges」、バスケットボールキング、バスケットカウント BASKET COUNT、Asian Games 2026公式サイト、nagoyajin.nagoya「アジア大会バスケットボール観戦ガイド」、Wikipedia「Japan women’s national basketball team」、月刊バスケットボール、JAPAN Forward「Basketball: Japan Clobbers Qatar in FIBA World Cup Qualifier」、QNA「Qatar Loses to Japan in 2027 FIBA Basketball World Cup Qualifiers」、J.basketジェイバスケット、OUTNUMBER WEB、FIBA Basketball World Cup 2027 Asian Qualifiers公式サイト、Sirabee、デイリースポーツ、thetv.jp、CYCLE、MANTANWEB、TOKYO FM+ ほか。NotebookLM(nlm CLI)によるリサーチ・インフォグラフィック生成を活用しました。